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 ギリシャのクレタ島で19日、東方正教会が教会の課題を話し合う「全正教会会議」が本格的に始まった。東側の教会の代表が一堂に会して同様の会議を開くのは約1200年ぶり(同会議事務局)になるはずだったが、直前になってロシア正教会など4教会が欠席を表明。正教会の連帯を示せない事態になっている。

 法王を頂点とするローマ・カトリック教会と違い、東方正教会は「1民族(国家)1教会」を原則とし、それぞれ自律した14教会がある。名目上の筆頭はかつてビザンツ帝国の首都が置かれたコンスタンチノープル(現イスタンブール)の総主教だが、現在最も信者数が多いのはロシア正教会で、影響力が大きい。

 会議の準備は、50年以上かけて進められてきたという。ロシア正教会は欠席の理由を、一部の教会が会議で承認する文書の内容に反発して調整がつかないこととしているが、会議の主導権をコンスタンチノープル総主教に握られたことに対する不満が背景にあるとみる向きもある。

 会議は約1週間続く。11世紀に東方正教会とたもとを分かったローマ・カトリック教会からも使節が派遣されている。(ローマ=山尾有紀恵)

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