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 スーパーマン、ハクション大魔王、ダース・ベイダー、ホーマー・シンプソン、喪黒福造……。数多くの当たり役を持つ声優・大平透さんが4月に86歳で亡くなり、6月20日に「引退式」と題した偲(しの)ぶ会が開かれました。

 最後にお姿を拝見したのは昨年12月14日。所属事務所81プロデュースなどが東京・新宿のホテルで開いた合同謝恩会でした。3年ほど前に体調を崩し、リハビリ治療中という大平さんが車椅子で登場、ディズニーから長年の功労をたたえる表彰を受けました(持ち役の一つにミッキーマウスの宿敵ピートがあります)。続いてあの美声でごあいさつ。ちょっとしゃべりにくそうでしたが、それも笑いのネタにするところはさすがでした。

 「病院から抜け出して、息が切れておりまして、お見苦しいところをお見せして申し訳ございません。本来は立ってごあいさつすべきなのですが、ごめん下さい。ディズニーさんは愛の世界を描いております。そこに命を吹き込むのが声優です。私、声優は『忍者』だと思っております。武士道に――すいません、入れ歯が落ちそうなんで(会場から笑いと拍手)――『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』という言葉があります。己を捨てて、命を吹き込むことに、忍者になることに、成功の道があると信じてやって参りました。若い諸君にも、ぜひともそのことを考えていただきたい」

 「いろいろな会社、あらゆる人たちにお世話になって、私はラッキーな人間でございます。今こうやって、愛の世界を表現してきたディズニーさんから表彰を受ける、こんな名誉なことはございません。胸がいっぱいで入れ歯も落ちそうで、しゃべれませんので、ご勘弁下さい。本当に、ありがとうございます」

 これが、公の場に姿を見せた最…

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