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 今年も球児たちの熱い夏がやってきた。全国高校野球選手権大会(日本高等学校野球連盟、朝日新聞社主催)が8月7日に開幕する。朝日放送(ABC)の応援ソングを歌うのは人気アイドルグループAKB48の選抜メンバー。センターを務める山本彩(さやか)さん(23)は大の高校野球好きだ。情報サイト「バーチャル高校野球」もパワーアップし、いろいろな角度から大会を盛り上げていく。

 高校野球の応援ソングを担当できると聞いた時はうれしすぎて、ドッキリかと思いました。大好きな高校野球にこういう形で携われる日が来るとは思っていなかったので、本当に夢みたい。喜びを通り越して感動しています。

 高校野球を好きになったきっかけはテレビで見た2006年夏の決勝です。駒大苫小牧の田中将大投手(現ヤンキース)が早稲田実の斎藤佑樹投手(現日本ハム)と投げ合い、延長十五回引き分け再試合に。最後に斎藤投手が田中投手から三振を奪った場面に感動して、そこからはまりました。

 12年の夏も記憶に残っています。光星学院の4番北條史也選手が準決勝で2打席連続ホームランを打ちました。その北條選手率いる爆発的な打線を決勝で抑えたのが大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手。14奪三振で春夏連覇。あの流れは最高でしたね。しかも2人とも今は私の大好きな阪神に所属しています。

 野球は家族全員が好きで、小さな頃から見ていました。お兄ちゃんが少年野球をやっていたこともあり、高校野球もテレビでよく見ていた記憶があります。初めて甲子園に行ったのは高校1年の春。友達と外野席で見たのですが、すごい爽快感でした。知らない人同士も一緒に応援して喜ぶ雰囲気が楽しかったなー。

 それからは毎年のように甲子園に足を運んでいます。去年はNMB48のメンバーと観戦に行きました。そうしたら、秋田商がNMBの曲を応援で使ってくれていたんです。すごくうれしくて、単純なんですけど、応援しちゃいました。

 最近はお仕事で試合を見られない日も多いですが、夜中に録画やハイライトを見たり、SNSや新聞でチェックしたりしています。大会前にはチーム紹介を見て、各校のチーム打率や盗塁、打点をノートに書き出して結果予想もします。なかでも初出場校が出てくると、情報量が少ないのでどんなチームなんだろうと気になっちゃいますね。

 地方大会も目が離せません。今年の注目は激戦区の地元大阪。最近は大阪桐蔭が強いですが、今年は履正社が春の近畿大会で選抜優勝の智弁学園に勝って優勝しました。大阪桐蔭は高山君、履正社は寺島君と、ともに投手がいい。この2校が大会を引っ張っていくのではないでしょうか。

 高校野球の一番の魅力はやっぱり全力で、一生懸命な姿だと思います。夏は負けたら最後。その一瞬に全力を尽くします。九回に点差が開いても最後までどうなるかわかりません。選手は今となってはみんな年下ですが、頑張っている姿はすごく刺激になります。

 そして甲子園に出られなくても、プロに行く選手がいますよね。思うような結果を残せなくても、その後に活躍している姿を見ると希望をもらえます。プロに行かなくても大学や社会人で活躍する選手も多いですよね。高校野球で見た選手はその後も気になっちゃいます。

 今回私たちが歌うのはイントロから甲子園が目に浮かぶ、静かに燃え上がるような楽曲です。レコーディングでは甲子園のことばかり考えながら歌いました。サビの「拭わずに落ちる汗はいつも美しい」という歌詞は高校野球にぴったり。球児の一瞬にかける思いがリンクすると思います。

 仲のいいゆいはん(横山由依)とセンターを組むのも楽しみです。一緒に高校野球を見に行こうって言ってたので、決まった時は「やったな」ってすぐに言いに行きました。ゆいはんは、悩んでいる時にいつも連絡をくれるんです。野球で言えば、バッテリーのような関係でしょうか。仲間と一緒に、というのは高校野球とAKBグループでの活動の似ている点かなと思います。

 夏の応援ソングは大会のプレーとともに多くの人の記憶に残りますよね。高校野球が好きすぎて、恐れ多いくらいですが、いい記憶としてみなさんの心に残るように曲を届けたいです。

 球児の皆さんは試合前に私たちの歌で気持ちを高めてくれたらうれしいな。野球はチームプレーなので、自分と仲間を信じて熱いプレーをして頂ければと思います。私はこの夏も甲子園で応援したいと思います。(構成・岩佐友)

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 やまもと・さやか 1993年、大阪府生まれ。2011年にAKB48の姉妹グループ・NMB48でデビュー。NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」でセンターを務めた。今年の選抜総選挙では自己最高の4位に入った。

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