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 京都市中京区の食肉卸業者「牛若商事」が、注文を受けた京都産和牛の在庫が切れ、高級な近江牛を京都産に偽装して納入していたことが28日、わかった。同社は牛トレーサビリティー法違反の疑いもあるとして、3月下旬に近畿農政局に自己申告。「社内体制見直しも含め、再発防止に努めたい」としている。

 同社によると、3月に大津市の琵琶湖ホテルからの注文に応じてロース肉約10キロを納入。だが数日後、ホテル側から「納入された肉は、注文した京都産より上質ではないか」と問い合わせがあった。同社の調査に担当者は「京都産の在庫がなかったため、近江牛なら喜んでもらえると思った」と偽装を認めたという。

 同社によると、京都産は1キロあたり約8千円だが、近江牛は約1万3千円。10キロで約5万円の損を出したことになる。ホテルでは和牛食べ比べの企画があったが、担当者は「そんな企画とは知らず、長年の付き合いで高い近江牛を安易に出荷した」と話したという。(森泉萌香)