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 全国高校野球選手権の地方大会が沖縄県などで開幕し、球児らが熱戦を繰り広げている。テレビ朝日系のバラエティー番組「アメトーーク」(毎週木曜夜)では、16日土曜日午後9時から「夏のアメトーーーーク高校野球大大大大好き 栄冠は君に輝くSP」と題した2時間超の特番を放送する。

 共通の趣味や特徴などを持つ芸人らが語り合う同番組の中でも、高校野球を取り上げる本企画は好評だ。昨夏も同じ時期にスペシャル番組を放送した。

 懐かしの名勝負や現在はプロで活躍している選手の高校時代の雄姿など、貴重な映像が盛りだくさん。TIMのレッド吉田やトータルテンボスの藤田憲右(けんすけ)ら、出演者の知識量には圧倒させられる。収録は長時間に及んだが芸人たちのトークでスタジオには笑い声が絶えず、細かなルールを知らない人でも十分楽しめる内容になりそうだ。

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 出演者のうち、アンジャッシュの渡部建さんとアンタッチャブルの山崎弘也さんに、自身の「高校野球愛」や今年の大会の注目点などを語ってもらった。(佐藤剛志)

アンジャッシュ渡部建さん「2年後の怪物チェック」

 地方大会を含めて、年間40~50試合くらい見ます。地方大会にこそ高校野球のだいご味がありますね。「甲子園に行けるかどうか」がかかった戦いなのでドラマも多く、一番熱いですよ。練習試合も朝からやっていることが多いので、仕事があっても見に行けちゃうんです。そのまま収録だと汗だくでクタクタですが。

 いい選手がいると、出身中学はどこなのかとか色々と気になります。お父さんお母さんはどんなスポーツをしていたかとか可能な限り知りたい。この子とあの子は同じ少年野球のチームメートだったとか「系譜」を追うのも好きですね。

 高校野球の面白さの一つはゲームの動きやすさ。一発勝負で球場全体の雰囲気もかなりゲーム内容に作用します。やはり球児も16、17歳くらいの男の子なので、精神的にグラグラするじゃないですか。ストライクと思ったものがボールになり、アウトと思ったものがセーフになる。逆転も起きやすい。

 プロとの一番の違いは「負けたら終わり」という点。負けて野球が終わることより、苦楽を共にした仲間との別れが見ていて切ない。2年半ずっと一緒にいて、寮があればもっと長い時間を過ごす。別れの悲しさは計り知れないですね。

 今年の大会では、新1年生に注目します。彼らが3年生の時が100回記念大会なんです。各校とも100回大会で優勝したいですから、すさまじいスカウト合戦の末に入部しているんです。記念大会では「怪物」が出やすいと言われるので、今からチェックしておけば2年後も盛り上がれるんじゃないでしょうか。

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 1972年、東京都生まれ。中学までの9年間、リトルリーグに所属した。93年、お笑いコンビ「アンジャッシュ」結成。6月に「ワタベ高校野球の味方です。」(KADOKAWA)を出版。

アンタッチャブル山崎弘也さん「スター以外が気になる」

 高校野球のことは、ちょっと気になる話があればすぐ調べます。体が欲しているというか、のどが渇いたから水を飲む感覚です。

 僕みたいに高校で補欠をやっていると、スター選手よりスターに隠れた周りの選手が気になります。例えば早稲田実業の清宮幸太郎君を見るよりも、彼が入ってきて「これは勝たせなければ……」とプレッシャーを感じている周囲の選手に目が行きます。ちょっと見方が違うかもしれません。

 僕からすれば甲子園出場者は異次元の人たち。自分がレギュラーになれないってことは、まずレギュラーの人がうまい。こんなうまい人たちがコールドで負けたりする。そこで勝ったチームも、甲子園に行くと負けるわけですよ。出場校の選手ってどれだけ強いんだよと。次々と強い相手が出てくるドラゴンボールとかワンピースを見ている気分になりますね。

 「時間が来たら終わり」じゃないところが野球のいいところ。サッカーでは残り5分で10点差あったら多分勝ちは決まっている。でも野球はわからない。最後まで諦めずに見ていられるスポーツです。

 高校野球の入り口としては母校を応援するのがいいですよ。もう手放しに応援できるじゃないですか。近所の学校も出ていると思うんです。調べればいつ試合かわかる。身近にある地方大会を、ぜひ見に行ってほしいです。

 将来、男の子が生まれたら野球をやってもらいたいなあ。僕は埼玉県出身ですから、浦和学院とか春日部共栄とかに進んでほしい。埼玉は夏の大会の優勝がないので、そこで優勝を飾って、その後は巨人、それからニューヨーク・ヤンキースですかね。イチローさんの安打記録も抜いてもらって、チチローさんならぬ「チチヤマ」としてインタビューに応じたいです。

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 1976年、埼玉県生まれ。春日部工業高校野球部では甲子園出場を目指して練習に励み、巨人入りが将来の夢だった。94年にお笑いコンビ「アンタッチャブル」結成。