[PR]

 ロンドン北部にあるヘンドン日本人墓地が今年で80周年を迎え、30日に記念慰霊祭が行われた。墓地が完成した1936年当時に駐英大使だった吉田茂元首相の孫にあたる麻生太郎財務相が出席し、献花と桜の苗木の植樹を行った。

 墓標には165人の名前が連なる。式典には永住者らでつくる「英国日本人会」の佐野圭作会長(73)ら100人以上が出席。パリでの財務相会談後にロンドンを訪れた麻生氏はあいさつで、在留邦人が墓地完成当時の約1千人から現在は約6万8千人に増えたことに触れ、「黎明(れいめい)期の先輩諸兄の努力のたまもの」と思いをはせた。また両親が1937年に訪英中に吉田元首相の側近だった白洲次郎氏の紹介で出会ったエピソードを紹介。「英国の日本人社会がなければ私は存在しない」と笑いを誘った。

 年3回の墓地の清掃ボランティアを10年近く続けるロンドン在住の藤田幸子さん(73)は「墓地は日本人の財産。多くの人に知ってほしいし、大切にしていきたい」と話した。(ロンドン=渡辺志帆)

こんなニュースも