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 台湾の国防部は1日、南部・高雄で演習の準備をしていた軍艦が雄風3型対艦ミサイル1発を誤射したと発表した。ミサイルは北西に約75キロ飛び、台湾の離島、澎湖島の手前に着弾。この際、航行していた台湾漁船を直撃して貫通したと見られ、船長が死亡、船員2人がけがをした。

 ミサイルが飛んだのは中国の方向だったが、中台の実効支配の区分け線とされる台湾海峡の中間線は越えなかった。国防部は誤射後に中国軍に異常な動きはなかったとしている。誤射は装備点検の際に誤って「作戦モード」を選んだために起きたという。台湾メディアによると、雄風3型は改良型の射程が400キロ以上とされ、「空母キラー」とも呼ばれている。

 一方、台湾中央通信によると、中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任は同日、取材に対して「影響は非常に厳重だ」とし、「台湾当局は両岸(中台)関係の平和発展をどう守るのか、厳粛に向き合う必要がある」と述べた。(台北=鵜飼啓)