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 8月5日のリオデジャネイロ五輪開幕まであと1カ月。南米大陸初の祭典を待つリオの街は、政治や経済の混乱で盛り上がりとはほど遠く、市民はどこか冷めている。そんな逆風の向こうから、陽気なサンバのリズムとともに、祭典に希望を託す声も聞こえてきた。

 少しゆがんだ手作りの五輪マークが、ところどころはがれかけた建物の壁にかけられている。リオデジャネイロ市内のファベーラ(スラム街)「プロビデンシア」のふもとにある幼稚園。先生と園児たちが一緒になって6月初めにつくったという。

 五輪マスコットの衣装やトーチも紙細工でこしらえた。同園は「工夫しながら園児たちに五輪のことを伝えている」と説明する。ただ、このような取り組みは珍しい。開幕まで1カ月に迫ったのに、街中に五輪を盛り上げるような旗や看板はほとんどない。

 幼稚園の近隣住民も、五輪への関心は低い。近くの飲食店で働いていたダリウ・メロさん(27)は「興味はないし、友達と話題にすることもないね」。来店中のジョルジ・アントニオさん(64)も「五輪のチケットは高くて買えないし、テレビ観戦する気もしない」とそっけない。

 このファベーラでは月に数回は銃撃戦が起きる。幼稚園に勤めるジュレーマ・ドナットさん(57)は苦笑いしながら語った。「リオに安全なんかない。正直に言うと、ブラジルは五輪どころじゃない。政治も経済も問題だらけです」

 リオの街はいたって静かだ。ブ…

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