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 名古屋市西区で先月28日、火災で焼けた民家の部屋から会社役員長谷川槌子(つちこ)さん(84)が他殺体で見つかった事件で、長谷川さんは就寝時ではなく、起きている時に襲われた可能性が高いことが県警への取材でわかった。県警は目撃者を探すとともに付近の防犯カメラ映像を収集している。

 捜査関係者によると、長谷川さんは出火前日の27日夕、親族と電話をしており、これが最後の生存確認だという。遺体で見つかった長谷川さんが寝間着ではなかったことなどから、起きていた時に襲撃されたとみられる。県警は、犯人が長谷川さんの首を絞めて殺害し、部屋に火を放って逃げたとみている。

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 複数の知人によると、長谷川さんは親切な人柄で慕われ、トラブルなどは「聞いたことがない」という。

 約10年前まで、一緒に福祉のボランティア活動をしていた女性(79)は「ショックで寝られなかった」と言葉を詰まらせた。友人の娘が結婚する際に着物の世話をするなど、「親切で優しくて、気軽に何でも頼める人だった」という。

 一方、長谷川さんは近所では「資産家」として知られていた。かつて夫婦で印刷業を営み、夫の死去で廃業してからは、印刷工場の跡地を駐車場として貸していたという。