[PR]

 日本領をロシアが実効支配する北方領土の住民とのビザなし交流で、日本の若者中心の訪問団が2~3日に択捉島を訪れた。夕食会では日本の大学生らがアニメのコスプレでロシア民謡「カチューシャ」を披露。ロシア人住民らと歌って踊り、大いに盛り上がった。

 訪問は、終戦直前に参戦した旧ソ連の軍に北方領土の島々を追われ、返還運動を担う元島民らが高齢化する中、独立行政法人・北方領土問題対策協会が後継者育成事業として行った。

 神戸学院大学の学生らによるコスプレと選曲は、アニメ「ガールズ&パンツァー」の「プラウダ高校」にちなむ。このアニメは「戦車道」が女子のたしなみとされる世界で高校生らが戦車に乗って戦う世界を描く。学生らはアニメを通じた日ロの若者交流イベントを企画したこともあり、今回は北方領土で挑戦した。

 旧ソ連軍による占領を体験した元択捉島民で、語り部として訪問団に参加した山本忠平さん(81)は交流の様子を見守った。「私の頃とは時代が違うし、若い人たちが交流するのはいいことだ。アニメの内容も軍への風刺だろうから」(藤田直央