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 最近、オーストラリア総選挙の話ばかり書いていることに気がついた。そう、7月2日に投票されて今も集計作業が続いている、あの「上下両院総選挙」だ。知らないうちに「結果が出るまでなんとか話をつなげなければ」と使命感に燃えていたのかもしれない。

 でも、もう、やめた。いつまでたっても、結果が出ないのだ。8日後に実施された日本の参院選にも追い抜かれた。19日には新内閣も発足した。当然だが、上院選でまだ勝敗が決まっていない前職の大臣は外された。それでもまだ、オーストラリア選挙委員会は票を数え続けている。

 史上まれにみる接戦だったから、選挙制度が違うから、という言い訳はわかる。でも、そもそも2カ月半も政権が「暫定」扱いでも大丈夫だったなんて、びっくりだ。実は、国際会合に首相や大臣が出席できなかったといった「実害」もあるのだが、だれも指摘しない。

 そういうわけで、今回は選挙から離れた話を書く。といっても、下院選の激戦区だったニューサウスウェールズ(NSW)州北東部の選挙区へ行った機会に合わせて取材したのだが。

 NSW州北部の海岸に、サーファーやバックパッカーたちにとって楽園のようなバイロン・ベイというところがある。ここに1年ほど前、32ヘクタールの広々とした「ザ・ファーム」という新名所ができた。40代の夫婦が2人で始め、今では年間60万人の客が押し寄せる人気だという。訪ねたのは平日の昼間だったが、大変なにぎわいだった。

 「ザ・ファーム」を簡単に説明すると、畑や家畜などが見学でき、レストランで食事もできる農場ということになる。コンセプトは、「育てて、食べて、教育する」。環境保護などの倫理的価値と商売は両立するという、「サステナビリティー(持続可能)」の考え方を掲げている。

 いわゆる「こだわりの農家によるオーガニックな野菜や肉が食べられるところか」と思うが、実際に行ってみると、混み具合は予想を超えていた。ジェットコースターもお化け屋敷も、アウトレットショップもない。何がそれほど魅力なのか、オペレーション・マネジャーのジョンソン・ハンターさんに案内してもらった。

 まず足を向けたのは、スコティ…

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