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 気象庁の季節予報では夏の後半から暑い日が多くなる見込みです。寝苦しい夜、ぐっすり眠るには、自分に合った「夏の寝具」を選んだり、寝室の環境を整えたり、工夫が大切です。

 各寝具メーカーは様々な夏用の製品を作っている。寝具メーカー・京都西川の品質管理本部、森田貴美子主幹は「手軽に変えられるのは敷きパッド」と話す。

 選ぶ目安として、三つの特徴の違いを知るといいという。一つ目は綿や麻などで肌触りがやわらかいもの。汗や湿気を吸い取りやすい。二つ目は凹凸がある織り方でしゃりっとした感覚の種類。肌に張り付きにくく、汗をかく量が多い人に向いている。最後は、触るとひんやり感じる機能性の製品。ポリエチレンなど熱伝導性が高い素材や、断面の形を工夫した糸を使うことでより熱を逃がしやすくしている。京都西川の調査では、夏季は男性は凹凸感、女性はやわらかい感触を好む傾向があるという。

 同じような特徴の枕カバーや掛け寝具もある。森田さんは「店で触ってみて、好みの肌触りを探すのがおすすめ。夏用の服を選ぶのと同じような視点で、選んでみてほしい」と話す。

 寝室の環境も重要だ。奈良女子大の久保博子教授(住居環境学)は2008年夏、大学生6人に自宅や実験住宅で寝てもらった。最も快適に感じたのは、眠りにつくときは約27度、起きるときは約28・5度。室温が高すぎても、低すぎても快適さは下がる傾向だった。

 久保さんは「27度を目標に寝室の環境を調節するといい」と指摘。昼間室内に暑さをためこまないため、特に西日が入る寝室では窓にすだれをかけたり、熱がこもっていたら、寝る前の換気で熱気を追い出したりするといいという。

 冷房を使うなら、タイマーで3時間以上つけておく。タイマーが切れて室温が上昇し、目覚めることもあるため、つけっぱなしにする手もある。ただ、久保さんは「冷房で設定しても、体の周辺が27度になるとは限らない。冷えすぎにも注意が必要で、枕元で温度を測ってみるのもいい」と話す。

<アピタル:元気のひけつ・体のケア>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/hiketsu/(合田禄)