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 細胞が自分自身の一部を分解し、栄養源として再利用する「オートファジー(自食作用)」について、東京工業大の大隅良典栄誉教授や微生物化学研究会などのチームがこの仕組みが動き出すメカニズムを突き止めた。12日、米科学誌(電子版)に発表した。

 オートファジーによって細胞は、たんぱく質などをリサイクルし、新しいたんぱく質をつくる材料にしている。細胞内をきれいに保つ役割もある。

 これまでの研究で、細胞内の栄養が足りなくなると、特定の五つのたんぱく質が組み合わさって多くの複合体が生まれ、オートファジーが動き出すとみられていた。新たな研究で、五つのうち「Atg13」というたんぱく質の形がひも状だとわかり、他のたんぱく質と結合してオートファジーが始まることを明らかにした。

 微生物化学研究会の野田展生・主席研究員は「オートファジーの初期過程が明らかになり、非常に重要な一歩を踏み出したと思っている」と話している。(南宏美)

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