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 カレーチェーン「CoCo(ココ)壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)から廃棄を依頼された冷凍ビーフカツが、食用として横流しされた事件で、愛知、岐阜両県警は12日、食肉の販売許可を得ずに冷凍カツを売ったなどとして、産業廃棄物処理業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)の会長大西一幸容疑者(75)ら3人を食品衛生法違反の疑いなどで逮捕し、発表した。

 他に逮捕されたのは、「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の元実質的経営者岡田正男容疑者(78)=同法違反と詐欺容疑=と、みのりフーズからカツを買って別の食品卸売業者に転売した卸業者「ジャパン総研」(名古屋市)の元従業員木村正敏容疑者(76)=詐欺容疑=の2人。

 大西容疑者は容疑を認め、岡田容疑者は「販売したのは間違いないが、だましていない」と否認。木村容疑者は「少し違うところがある」と一部否認しているという。

 両県警などによると、大西容疑者は昨年10~12月、壱番屋から廃棄を委託された冷凍カツ約3万6450枚を「食品」として約109万円でみのりフーズに販売し、無許可で食肉販売業を営んだ疑いがある。

 また、岡田容疑者は昨年12月、冷凍カツが廃棄物だと知りながら、それを伝えずに愛知県内の食品卸売業者に200枚を販売し、代金9720円をだまし取ったうえ、無許可で食肉販売業を営んだ疑いがある。木村容疑者は昨年11~12月、同県内の別の食品卸売業者に冷凍カツ計7500枚を販売し、代金約40万円をだまし取った疑いがある。

 一方、捜査関係者によると、大西容疑者は冷凍カツを「食品」として販売する半面、「ゴミ」として壱番屋から廃棄処理委託料をだまし取っていた疑いが持たれており、両県警が捜査を進めている。

 廃棄カツの横流しは今年1月に発覚し、壱番屋が県に報告した。壱番屋によると、ダイコーには昨年10月、異物が混入したカツ約4万枚の廃棄を依頼していた。転売の結果、このうち約5千枚が愛知県内のスーパー2店で販売された。

 両県警は、ダイコーが愛知県に提出した産業廃棄物管理票(マニフェスト)に虚偽の記載をして、カツを廃棄したように装った疑いがあるとして、廃棄物処理法違反容疑で関係先を複数回、家宅捜索していた。