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 職務停止中のブラジルのルセフ大統領に11日、国際オリンピック委員会(IOC)からリオデジャネイロ五輪の開会式への招待状が届いた。現在、大統領の職務は、ルセフ氏を追い落としたテメル大統領代行が務めており、国家元首による開会宣言もテメル氏が行う見通し。ルセフ氏が出席すれば、敵対する大統領と大統領代行が並ぶ異例の式典となりそうだ。

 地元メディアによると、ルセフ氏自身は8月5日の開会式への出席を希望している。ただルセフ氏が所属する労働党関係者らからは「出席すべきではない」との声が上がっている。テメル氏が開会宣言する式典に同席することで、ルセフ氏が大統領職を正式に退いたかのような印象を広く与えかねないとの理由からだ。

 ルセフ氏は政府会計の粉飾に関わったとして弾劾(だんがい)手続きの対象となり、今年5月、最大180日間の職務停止処分となった。上院が罷免(ひめん)の是非を決める弾劾裁判の「判決」は、五輪閉幕直後に出される見通しだ。

 ルセフ氏が開会式に出席する場合は、各国の要人と並ぶことが検討されているという。テメル氏の支持率は13%と、ルセフ氏と同程度に低迷しており、開会宣言がブーイングに包まれる可能性もある。(サンパウロ=田村剛)

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