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 北海道東部沖の太平洋の流し網漁で水揚げされたサンマが店頭に並び始めた。不漁だった昨年よりも水揚げがさらに少なく、札幌市中央卸売市場で11日にあった初競りでは、過去最高値だった昨年の1キロ7万円を大きく上回る同20万円の値が付いた。

 同日の東京・築地市場の初競りでも1キロ2万5千円、1匹あたり3300円の過去最高値だった。昨年は同2500円だった。

 北海道東部のサンマはここ数年、漁獲量が減り続け、9日に釧路港(北海道釧路市)であった初水揚げは200キロと、10年前の13トンから大きく減った。海水温が近年上がり、魚の分布が変わっていることが影響しているとみられる。

 解禁当初のサンマ漁は10トン未満の小型船が主流で、8月から数十~100トン超の大型船による棒受け網漁が本格化するため価格は次第に落ち着くとみられる。

 12日の大丸札幌店の売り場では1匹880円で売られていた。鮮魚販売「北海道北辰(ほくしん)」の木島和哉店長は「これでも店にとっては原価割れですが、初物という気持ちを込め、この値段でやっています。秋にかけて豊漁になってくれたら」と話していた。(上地兼太郎)