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 米大統領選で民主党の候補指名を競ったサンダース上院議員(74)が12日、ニューハンプシャー州でクリントン前国務長官(68)の遊説に初めて参加し、「クリントン氏が民主党の指名を獲得した」と述べ、「彼女が次の大統領にならなければならない」と支持を正式に打ち出した。

 サンダース氏は「彼女が大統領になるために、何でもするつもりだ」と語り、11月の本選に向けて全面的に支援する姿勢を表明した。予備選は6月上旬に終了していたが、サンダース氏はこれまで支持表明を見送り、民主党の綱領に自身の主要な施策を反映させるための運動を続けてきた。

 党綱領の草案は10日までの起草委員会でまとまり、AP通信によると、サンダース氏が力を入れてきた環太平洋経済連携協定(TPP)への反対は明記されなかった一方、最低賃金の時給15ドル(約1500円)への順次引き上げなどは盛り込まれた。党の歴史で「最も進歩的な草案」との評価が出ているという。綱領は今月25日に始まる全国党大会で正式に採択される見通し。

 今後はサンダース氏の支持者の動向が焦点となる。TPP批判を展開してきたトランプ氏や、「緑の党」から大統領選に出るステイン氏も環境政策でサンダース氏に近く、自身の支持に回るよう呼びかけている。サンダース氏がクリントン氏への支持を表明したことで、民主党内で生じていた亀裂の修復に大きな前進となりそうだ。(ニューヨーク=金成隆一、中井大助

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