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 国立研究開発法人の情報通信研究機構(NICT)は、コンピューターが進歩しても暗号が破られる心配がないデータ保存技術を開発したと発表した。国家機密や個人の遺伝情報(ゲノム)など重要データの保存への活用を想定する。

 従来の暗号の「鍵」は数字の組み合わせで、コンピューターの計算速度が上がれば、時間をかけて解読されるおそれがある。現在広く使われる暗号は、最新のスパコンなら、約1年かければ解読できるという。

 新技術では、まずデータを複数のサーバーに分けて保存する。全体を合わせなければデータを復元できない。1台がサイバー攻撃を受けても中身を読み取ることができない。

 データの復元に必要なパスワードは分割して複数のサーバーに保存する。こちらも全体を合わせなければ復元できない。

 新技術は当面、通信環境が整った東京近郊で利用でき、1台数千万円の専用装置が必要だ。(上栗崇)