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 中国や周辺国が領有権を争う南シナ海問題で、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、中国が独自の権利を主張する境界線「9段線」に国際法上の根拠はない、との判決を出した。南シナ海問題を巡る初の司法判断で、提訴したフィリピンの主張をほぼ全面的に認める判決となった。中国は激しく反発しており、周辺国や米国などとの緊張が高まる可能性がある。

 判決によって、中国が進める人工島造成は正当性の法的な支柱を失った。フィリピン政府は判決を「歓迎する」と述べたが、中国外務省は「(判決は)無効で拘束力はなく、中国は受け入れない」との声明を出した。上訴はできず、9段線などの国際法上の判断は定まるが、仲裁判決を強制的に履行させる手段はない。

 仲裁裁判は2013年1月に提訴。中国が「歴史的権利」として、南シナ海のほぼ全域に権利が及ぶと主張する「9段線」が、国際法上、認められるかどうかが最大の焦点だった。

 判決は「歴史的権利」について「(中国がこの範囲の海域を)排他的に支配してきた証拠がない」と退け、「法的な根拠がない」と結論づけた。

 そのうえで、中国が9段線の内側の南沙(英語名スプラトリー)諸島の七つの岩礁や浅瀬を埋め立てて築いた人工島は、排他的経済水域(EEZ、200カイリ以内)、大陸棚が認められる「島」ではないと判断。さらに、そのうち3カ所はもともと満潮時に海に沈んでしまう「低潮高地」で、領海(12カイリ以内)も認められないとした。また、南沙の海域にそもそも法的な「島」はないとも判断した。

 さらに判決は、中国の岩礁の埋…

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