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 地方競馬で626勝を挙げ、国内の女性騎手最多勝記録を持つ元騎手の宮下瞳さん(39)=愛知県弥富市=が現役復帰することになった。5年前に引退したが、2人の子育てをしながら受験した地方競馬全国協会の調教師・騎手免許試験に合格。騎手免許を再び取得する。愛知県競馬組合によると、今後は古巣の名古屋競馬に所属し、8月からレースに騎乗する予定。

 宮下さんは鹿児島市出身。名古屋競馬の騎手だった兄の影響を受け、騎手を目指し、1995年10月にデビューした。2度の落馬で腰や肩の骨が折れる大けがを乗り越え、男性騎手に交じって騎乗を続け、勝ち星を重ねた。2004年に同僚の小山信行騎手(47)と結婚した。翌年7月には、島根県・益田競馬所属の吉岡牧子さん(引退)が持っていた350勝の女性騎手最多勝記録を塗り替えた。11年8月、長男の妊娠を機に現役を引退し、家事や子育てに専念していた。

 復帰を考えたきっかけは「子どもに『馬に乗っているところを見てみたい』」と言われたこと。昨年秋から子育ての傍ら、厩務(きゅうむ)員として競走馬の調教をするなど準備を進めてきた。13日、合格の知らせが届いた時には子どもたちと抱き合って喜んだという。取材に対し、「本当にうれしい。やっとスタートラインに立てた。子どもたちにかっこいい姿を見せたい」と話した。

 現役の女性騎手は地方競馬の6人と、中央競馬に今年、デビューした藤田菜七子騎手(18)がいる。(松永佳伸)