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 フランス南部ニースで大型トラックが花火見物客に突っ込み、84人が死亡したテロ事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)系メディアが16日、犯行声明を伝えた。仏当局はモアメド・ラウエジュ・ブレル容疑者(31)とISの具体的な関わりの解明に向けて捜査を進める。

 ISが運営するラジオ局「アルバヤン」は、「フランスのIS戦士が十字軍100人以上を殺害する作戦を実行した」とトップニュースで伝えた。この中で、トラックによるテロを「新しい作戦」とし、「十字軍の国々はどんなに治安部隊を配置してもイスラム戦士の襲撃から免れることはできないと知るべきだ」と述べた。

 カズヌーブ内相は同日の閣議後に「容疑者は極めて短い間に過激思想に染まっていった可能性がある」と語り、今回の事件とISに関連があるとの見方を示した。

 仏検察は15日の記者会見で同容疑者を過激思想の持ち主とはみておらず、情報機関の監視対象ではなかったと説明。過激派組織とのつながりを確認できないとしていた。ただ、犯行の特徴から「テロ組織の呼びかけに応じた可能性はある」と述べた。仏当局は16日までに容疑者の元妻を含めて計5人の身柄を拘束した。(パリ=高久潤、カイロ=翁長忠雄)