[PR]

 ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問は17日、政府軍との全国停戦協定に応じていないカチン独立機構(KIO)など七つの少数民族武装組織の代表と最大都市ヤンゴンで初めて協議した。スーチー氏はすべての当事者を集めた和平会議を8月下旬にも開きたい意向で、参加を呼びかけたとみられる。

 同国では1948年の独立直後から、自治権の拡大などを求める少数民族の武装勢力と政府軍の間で内戦が続いてきた。2011年、軍事政権からの民政移管に伴い就任したテインセイン前大統領は全武装組織との全土停戦をめざしたが、昨年までに約半数の8組織しか応じなかった。

 スーチー氏は今年3月に自らが党首を務める国民民主連盟(NLD)主導の新政権が発足した後、国内和平の実現を当面の最優先課題に設定。4月のテレビ演説でも「和平に当事者すべてが加わるよう努力したい」と全土停戦に応じていない勢力を和平協議に加えたい意向を示していた。

 少数民族側によると、17日の協議で7組織は特に北部地域で政府軍が武装組織に攻勢をかけていることを問題にし、攻撃をやめるよう求めたという。(ヤンゴン=五十嵐誠)