[PR]

 厚生労働省は22日、フィリピンから帰国した新潟県の30代女性が、デング熱が重症化した「デング出血熱」で死亡したと発表した。フィリピンで感染したとみられるという。デング出血熱での死亡は日本では2005年以来。

 厚労省によると、女性は6月29日から今月15日までフィリピンに滞在。滞在中から頭痛や発熱があり、帰国後の16日に新潟市内の医療機関を受診した。発疹や出血、ショック状態などがあったため入院となり、デングウイルスの感染が確認された。21日に死亡した。

 デング熱は蚊に刺されて感染する。女性は帰国後、蚊に刺されていないとみられ、厚労省は「国内で感染が広がる可能性は低い」としている。

 デング熱は通常、発症から2~7日で解熱するが、まれに重いデング出血熱などを発症することもある。

     ◇

 〈デング熱〉 デングウイルスによる感染症。熱帯地方に多い。蚊が媒介し、人から人へ直接感染することはない。媒介する蚊の一種、ヒトスジシマカは日本にも広く生息している。感染すると、多くは3~7日の潜伏期間を経て、38度を超す高熱や頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状が出る。赤い小さな発疹を伴うこともある。早期に適切な治療を受ければ、致死率は1%以下とされる。重症化すると、出血やショック症状を伴う「デング出血熱」「デングショック症候群」となる。

 昨年1年間に日本で感染が報告されたのは292人で、今年は7月10日現在で173人。いずれも海外で感染し、帰国後に確認されていた。2014年は日本の中での感染が約70年ぶりに確認された。