拡大する写真・図版 打ち上げられた旗を奪い合う神旗争奪戦で、騎馬武者たちが落下地点で競い合った=24日午後、福島県南相馬市、福留庸友撮影

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 国指定の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(のまおい)」の本祭りが24日、福島県南相馬市であった。同市は東京電力福島第一原発事故で避難指示が出ていたが、12日に大部分が解除された。約280騎の騎馬武者らが打ち上げた旗を騎馬戦で奪い合う、神旗争奪戦があった。

 このほか、原発20キロ圏内の市南部の小高区では、祭りを終えて郷に戻る「帰り馬」をかがり火で迎える「火の祭(まつり)」が避難指示解除で6年ぶりに復活した。

 騎馬武者が市中心部を練り歩く「お行列」に参加した小高区の江井(えねい)芳秀さん(67)は2年前から、夏の特例宿泊を利用して自宅から出陣していた。「自宅から野馬追に参加するというのは解放感がある」と話した。だが、小高区の仲間のほとんどは今年も避難先の仮設住宅や新居からの出陣。「火の祭」も行事をするだけの馬の数がそろわずたいまつだけとなった。(本田雅和)