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 南仏ニースのトラック突入テロ事件で、警備の警察官が適切に配置されていたかを巡って、仏治安当局内部で内紛が起きている。地元警察の警官が、報告書を作成した際に内務省から圧力を受けたと告発。カズヌーブ内相は圧力を否定し、法廷闘争に発展しつつある。

 告発したのはニース市警の監視カメラセンター責任者のサンドラ・ベルタンさん。ベルタンさんの説明によると事件翌日、内務省内部の人物から、事件の現場に国家警察の警官が適切に配置されていたように報告書に記載することを繰り返し求められた。

 ベルタンさんは監視カメラの記録をもとに報告書を作成。映像で確認できたのは市警の警官のみで「(国家警察は)いたと思うが、映像では確認できなかった」という。

 これに対し、カズヌーブ内相は、内務省がベルタンさんに接触した事実はないとして「卑劣なキャンペーンだ」と批判。この警官を名誉毀損(きそん)で訴える意向を表明、AFP通信によると25日に告訴した。

 現場の警備をめぐっては、21日付の仏紙リベラシオンが、トラックが突入した地点に重装備の国家警察の警官がいなかったと指摘。カズヌーブ内相は付近に国家警察も適切に配置されていたと反論していた。(パリ=高久潤