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 長崎県佐世保市で2014年に起きた高1女子生徒殺害事件から2年が過ぎた。同級生だった加害少女(17)は、医療少年院で治療と教育を受けている。面会を続ける元付添人の弁護士によると、少女には少しずつ変化が見られ、被害者に宛てた直筆の謝罪文を遺族側に渡したという。

 元付添人が書面で取材に応じた。元付添人は数カ月に1回、少女と面会。最近では5月に会い、手紙のやりとりもしているという。

 元付添人は少女の様子について「自身の取り組むべき問題に直面し、悩んでいる様子も見受けられる。被害者のことを思い出し、苦しくなることもあるようだ」と説明。少女は謝罪の意向を従来示していて、被害者宛ての直筆の謝罪文を書いたという。元付添人は少女に対し「困難に直面しても、逃げることなく正面から取り組んで更生してほしい」とした。

「人としての土台整える」

 加害少女が入る医療少年院は、10~20代の少年少女が更生のために治療や教育を受ける施設で、全国に4カ所ある。その一つ、京都医療少年院(京都府宇治市)を記者が訪ねた。

 閑静な住宅地にあり、高さ3~4メートルのコンクリート塀が敷地の一角にあるだけで、外観や大きさはどこにでもある公立小中学校とさほど変わらない。6月末現在で14~20歳の計36人が入る。窃盗が30%、罪を犯す恐れがあるとされた虞犯(ぐはん)が15%。殺人や強盗、放火などに関わった少年もいる。

 いずれも医療措置が必要と判断され、7~8割に統合失調症や薬物依存などの精神的な疾患がある。骨折や内臓疾患などの治療が必要な者もいる。施設は医療法の診療所に当たり、院内には精神科や外科、歯科などの診察室があり、医師8人が当番で治療に携わる。6人の看護師も交代で詰め、調剤室では薬剤師が薬を処方する。

 家庭裁判所の決定で少年の入院が決まると、37人いる法務教官が医師・看護師とともに各少年の特性に応じた矯正プログラムを立てる。在院期間は多くが1年ほどだが、家裁の意見に応じて、数年にわたるプログラムを組むこともあるという。

 入院中は分刻みで立てられた1週間単位のスケジュールに従い、日課をこなす。体育はほぼ毎日。夏場はプールで体を動かす。タイピングの基礎などを学ぶ職業指導を受け、学力に応じて教科も学習。算数や漢字といった小学校の補習から始めることもしばしばあるという。

 指導の中心になるのが担任教官…

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