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 長野県の諏訪湖で、ワカサギやコイなどが大量に死んでいるのが見つかった。酸欠が原因とみられており、地元・諏訪湖漁協の藤森貫治組合長(72)は「湖岸だけでなく、湖底にも死骸が沈んでいる。ワカサギが全滅している恐れもある」と心配している。

 漁協によると、26日、ワカサギなどの死骸が湖岸に大量に打ち寄せられているのを漁協の組合員が見つけた。漁協は27日朝、県に報告。県が同日、湖の水を簡易検査したが、有害物質は検出されなかったという。県諏訪地方事務所環境課は「酸欠が原因ではないか」と推測している。

 諏訪湖は、高度経済成長期の1960年代に重金属で汚染されたが、下水道の普及などで水質は改善された。近年、異常に繁茂した水草のヒシが枯れる際に大量の酸素を取り込むことで、湖中の酸素が薄くなる「貧酸素」が深刻になり、湖底の貝類や水生昆虫などが死滅するケースが確認されている。(三浦亘)