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 「脳脊髄(せきずい)液減少症」は、脳や脊髄を覆う硬膜に穴があき、その中の髄液が漏れて頭痛などを引き起こす。髄液が漏れるのは、交通事故やスポーツなど体に激しい衝撃を受けたときだけでない。

 連載で紹介した東京都葛飾区の会社員、東裕也さん(46)はくしゃみがきっかけだった。ほかにも、せきや大笑い、マッサージ、飛行機搭乗中の気圧の変化などで起こることもあるという。原因がわからない場合もある。

 症状は主に、頭痛、めまい、吐き気、難聴など。中でも、起き上がると頭が痛くなり、横になると痛みが治まる起立性頭痛は典型的な症状とされる。

 この病気をめぐっては、医師の間でも「むち打ち症の原因の多くは髄液漏れ」「髄液が漏れることはありえない」などと意見が分かれていた。病態の解明と診断・治療法の確立を目指そうと、日本脳神経外科学会など7学会の代表者らによる厚生労働省の研究班(代表者=嘉山孝正・山形大特任教授)が2007年に発足。11年には画像診断基準を示し、今年度中に診療指針をまとめる方針だ。

 治療法の一つ、「ブラッドパッチ」(硬膜外自家血注入療法)は、髄液が漏れている硬膜の穴を、採取した自身の血液で塞ぐ。12年に先進医療として厚労省に認められ、昨年3月までに44施設で行われた。実績は、14年7月から昨年6月までに577件実施され、漏れがなくなる有効率は83%という。一方、注入部に痛みが残るなどの報告もある。

 今年4月からは公的医療保険が…

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