72歳で亡くなったピアニストの中村紘子さんは、広く親しまれた大輪の花のような存在だった。華やかな笑顔でテレビにもしばしば登場し、文才も発揮。その多才ぶりでクラシックを身近に感じさせた。

 私生活では1974年、作家の庄司薫さんと結婚して話題に。きっかけは、芥川賞を受けた庄司さんの小説「赤頭巾ちゃん気をつけて」に自分の名前が登場するのに気づいた中村さんが、庄司さんに電話したことだった。

 ハウス食品のカレーのCMではショパンの「華麗なる大円舞曲」を弾き、国際コンクールの審査員を務めれば、その内幕を書いた「チャイコフスキー・コンクール」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。その後もエッセー「ピアニストという蛮族がいる」などで文筆家としても活躍した。

 得意としたのはショパン。「これほどピアノの魅力を尽きせぬ美しさで伝えてくれる音楽はない」と語っていた。若い音楽家には「この音楽で何を伝えたいの?」と問いかけ、時間をかけて若い才能を育む大切さを訴えていた。

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