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 東京都の小池百合子知事は31日、都庁で記者会見を開き、11月7日に予定している築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転を先送りすることを正式に発表した。「都民ファースト」の視点から、安全性の確保や費用の検証、情報公開が必要と判断した。

 豊洲市場への移転をめぐっては、有害物質が検出されたことから、都が約850億円を費やして地盤を掘り下げて土を入れ替え、地下水を監視するシステムを導入するなど対策に取り組んでいる。地下水の検査は過去は全て環境基準値以下だったが、最後の調査は11月18日に始まり、来年1月中旬ごろに結果が出る。小池氏はこの結果を待たずに移転に踏み切ることを疑問視していた。

 また、2009年2月に4316億円だった豊洲市場の総事業費が5884億円に膨らんだ経緯も問題視していた。両市場の視察や業者へのヒアリングで、豊洲市場の間口が狭いことなどについて改善を求める声が上がっていることも受け、移転延期を決断した。