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小さないのち ある日突然

 「パーン!」

 四国地方の公営住宅に住む母親は昨秋、駐車場に車を取りに行こうと外に出たときに異音を耳にした。うなり声がする方に向かうと、部屋で大好きなテレビ番組を見ていたはずの5歳の長女が倒れていた。

 「何でこんなところに」。わけが分からないまま119番通報した。一命は取り留めたものの、下半身がまひ状態になる障害が残ってしまった。

 長女は住んでいた公営住宅7階の外廊下から、15メートル下のコンクリート面に転落したとみられることが分かった。当時の長女の身長は98センチ。転落したエレベーターホール前の手すりの高さは約130センチ。乗り越えられるはずのない高さだが、そばには、長女が普段乗っている三輪車があった。

 自ら部屋を出てエレベーターホールまで移動し、三輪車を踏み台代わりに立ちあがってバランスを崩し、手すりを乗り越えてしまったらしい。母親は「いつもおとなしく部屋で待っていた。こんなことは想像もできなかった」と振り返る。

 千葉県市川市の作家山之口洋さ…

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