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 引っ越しのアルバイト中に重傷を負ったとして、滋賀県に住む30代の男性が「アリさんマークの引越社」の屋号で事業展開する「引越社関西」(大阪府吹田市)に1億4634万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁で和解した。同社が2480万円を支払う内容で、7月19日付。

 訴状などによると、男性は2009年11月、同社の従業員とともに京都市内で住宅の引っ越しを担当。住人の要望でタンスを3階のベランダからロープでつり下げて搬出する際、2階のベランダにいた男性はひさしに引っかかったタンスに傷がつかないよう手を伸ばしたところ、手すりを越えて約4メートル下に転落。頭や腰、左手の骨を折り、歩くのが困難な後遺障害を負ったという。

 訴訟で男性側は「安全確保のための器具を使うなどの対策をとる義務を怠った」などと主張し、同社は「転落の危険が生じる作業ではなかった」と請求棄却を求めていた。取材に対し、「裁判所の提案を受け、争いを長引かせるのはよくないと考えて和解した」とコメントした。