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 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件で、亡くなった女性の家族が朝日新聞の取材に応じ、「彼女なりに一生懸命生きてきた。絶対に許せない」と語った。事件は2日で発生から1週間となる。

 7月26日午前6時ごろ。横浜市の男性(86)はテレビで事件を知った。長女(60)が入所している園だった。

 「とにかく来てください」。しばらくして園から連絡があり、次男(57)と駆けつけると、看護師に告げられた。「娘さんが亡くなりました」

 長女は生後まもなく脳性小児まひと診断された。意思疎通が難しい。部屋中を走り回り、自ら壁に頭を打ち付けることもあった。「正直、恥ずかしい、かわいそう、と思ったこともある」と次男は振り返る。

 男性一家はかつて、親戚とともに出身地の関西に住んでいた。「障害のある子がいることで(親戚の)縁談に影響が出るのでは」。長女が10代のころ、神奈川県に住まいを移した。

 施設を探し、長女が園に入って30年以上。男性は月に1度の面会の時、いつも名前を呼びかけて手を握った。「元気か?」。返事はないが、笑みを浮かべているように見えた。職員から「『来てくれてありがとう』って思っていますよ」と言われた。

 毎年夏の園の盆踊りは、2人で並んで座って見た。ふわっとしたような穏やかな表情だった。「いい気分だね」と長女の肩に手をかけ、踊る人たちを眺めた。

 7月10日も、面会の日だった…

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