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「じぃじばっかり、ずるい」

(小学校低学年の息子がつぶやいた言葉)

「じぃじばっかり、ずるい」

 小学校低学年の息子がつぶやいた言葉が忘れられません。

 育児とフルタイムの仕事との両立に四苦八苦しながら、60代後半で要介護の父を、母と共に介護しているダブルケア真っ最中です。

 母の体調も近年思わしくなく、やることが山積みで何から手をつければいいか、戸惑いながらも必死にこなしていくしかない日々です。

 本当は一番大切にしたいのは息子です。

 優先順位の一番上は息子であることは間違いありません。しかし介護や仕事を理由に息子には度々我慢を強いてきました。幼いながらも家の状況を理解しようとし、父の介護が終わるまでじっと待っている姿を見ると申し訳なく胸が詰まります。

 ある日息子が話しかけたところを「少し待って」と制し、父の世話に向かおうとすると、耐え切れなくなった息子の口から最初の言葉がもれました。

 母親として息子だけを見ていたい。でもそれを親の介護が許してくれない。このもどかしい思いを抱えながらダブルケアの困難に直面している方は大勢いらっしゃるのでしょう。

 自分の身が二つあれば・・・今切実にそう思います。

◆千葉県 30代女性

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 朝日新聞文化くらし報道部「介護 あのとき、あの言葉」係

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