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 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件で、元職員、植松聖(さとし)容疑者(26)=殺人などの容疑で送検=に拘束された職員を、入所者が助け出していたことが捜査関係者への取材で分かった。拘束に使われた結束バンドを、入所者がはさみで切ったという。

 捜査関係者によると、植松容疑者は7月26日午前2時ごろ、園内に侵入し、当時勤務していた職員8人のうち、5人の職員の指や腕を結束バンドで拘束。外部に通報させないようにして、重度の障害がある入所者らを襲っていたとされる。

 西側居住棟の1階では、物音を聞いて起きてきた入所者に対し、手すりに拘束されていた職員が助けを求めた。職員が仕事をする「支援室」にはさみを取りに行ってもらい、結束バンドを切ってもらったという。解放された職員は午前3時前に110番通報した。植松容疑者は同じ建物の2階で職員を拘束しようとして失敗し、「通報される」と思って逃走したという。