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 国際移住機関(IOM)は2日、今年の世界各地での難民や移民の死者・行方不明者数が4027人に達し、前年同期の1・3倍になったと発表した。約8割の3120人は欧州を目指して地中海を航海中に船の転覆などで犠牲になった。

 IOMによると、地中海を渡って欧州入りした難民や移民の総数は今年25万7186人。地中海での死者と行方不明者が最も多く、北アフリカからイタリアへ渡るルートで2692人、トルコ方面からギリシャへのルートで383人、北アフリカからスペインへのルートで45人を記録した。シリアの難民らは主にギリシャから欧州入りする一方、海上での犠牲者が多いイタリアへのルートではナイジェリアやエリトリア、ガンビアといったアフリカの国々からの難民らが多いという。

 次に死者・行方不明者数が多いのはサハラ・北アフリカ地域の342人。3番目は米国とメキシコの国境地帯の177人。4番目は中東地域の81人で、そのうち64人はシリア人で、対トルコ国境で銃撃されて死亡したという。(ジュネーブ=松尾一郎)