[PR]

 短時間で急激に発達するゲリラ豪雨の雨雲の動きをスーパーコンピューター「京」で予測するシステムを、理化学研究所計算科学研究機構などのグループが開発した。まだ過去のゲリラ豪雨を一部再現することに成功した段階だが、将来は、雨雲のもととなる水蒸気の塊が発生した時点で30分先の予測が可能になるかもしれない。

 30秒ごとにゲリラ豪雨の分布を詳細にとらえる性能を持つ大阪大などの最新気象レーダーの観測データを京に取り込み、シミュレーションと組み合わせる手法。2013年に京都市を襲ったゲリラ豪雨の降り始め時点のデータをもとに、30分後までの変化を予測したところ、数分後まではほぼ正確に再現できた。10分後以降は誤差が大きくなった。

 将来は、観測データをリアルタイムで取り込み、「京」ではない普及型のスパコンで30分後までの雨雲を正確に予測することを目指す。実現には精度の向上に加え、現状では10分かかっている計算速度の大幅な短縮が必要となる。理研の三好建正チームリーダーは「10年程度で運用可能な段階にしたい」と話している。(野中良祐