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 トヨタ自動車は3日、新型プリウスのプラグインハイブリッド車(PHV)タイプの発売時期を、今秋から今冬に延期すると発表した。品質を確保するには、発売に向けた生産ペースを想定より抑える必要があると判断した。いったん公表した新車の発売時期を遅らせるのは異例だ。

 PHVは、電気自動車とハイブリッド車(HV)の特徴を併せ持つ。充電した電気だけで一定の距離を走り、電池切れになったら、ガソリンと電気とのハイブリッド走行に切り替わる。トヨタはエコカーの次の柱としてPHVに力を入れており、昨年末に全面改良したHVのプリウスについて、今年秋にはPHVタイプを日米欧で投入する予定だった。

 新車の発売では通例、前もってある程度の台数を生産し、注文に備える。今回の発売延期について、トヨタは「めざす車の水準にするため、時間をかけて生産する必要が生じた」(広報)としている。関係者によると、車を軽量化できる新素材を使ったドアの生産が遅れているという。

 新型プリウスのPHVタイプは、電気だけで走れる距離が「60キロ以上」になり、現行型の2倍以上に延びる予定。トヨタはすでに営業活動を始めているが、発売延期で納車の時期も遅れることになる。