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 国立環境研究所などの研究チームはこのほど、絶滅が危惧されるヤンバルクイナとタンチョウ、コウノトリの全遺伝情報(ゲノム)の解読に成功したと発表した。飼育下で繁殖させる際、効率的な交配計画を立てるのに活用できるという。

 国環研などによると、ヤンバルクイナは沖縄県北部にのみ分布し、推定個体数は1千羽前後。タンチョウは国内に約1500羽生息している。コウノトリの国内での野外生息数は約90羽だという。3種とも種の保存法で国内希少野生動植物種に指定され、飼育して繁殖が試みられている。

 チームは3種それぞれで10億を超える塩基配列の解読に成功し、ゲノムを公表した。国内の希少種の鳥類では、これまでトキ、イヌワシ、オジロワシでゲノムが解読されていた。

 国環研の中嶋信美・環境ゲノム科学研究推進室長は「近親交配を避けるために必要な、精度の高い系統関係の把握が可能になる」と話している。(吉田晋)

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