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(6日、重量挙げ女子48キロ級)

 ジャークの3回目、107キロを挙げ、銅メダルを確定させると、三宅宏実の紅潮した顔が笑みに変わった。両手を挙げ、跳びはねる。その喜びは、銀メダルを獲得した4年前のロンドン五輪よりも大きかったかもしれない。

 その理由は、三宅の体調にあった。近年はケガに悩まされ、五輪直前から腰痛に苦しんだ。思うように練習もできず、弱気な発言が続いた。指導する父・義行氏も前向きな言葉は少なかった。

 その予感が的中するように、最初のスナッチで、81キロを2回続けて失敗した。3回目を失敗すると、競技が終わってしまう。心が折れてしまう場面で、かつては自らを「チキンハート(臆病者)」と呼んでいた30歳が成長を見せつけた。苦しみながら81キロを成功し、得意のジャークにつなげて逆転した。

 伯父・義信氏は1964年東京、68年メキシコ両五輪の金メダリスト。父・義行氏はメキシコ五輪の銅メダリスト。以前は、名門三宅家の重圧を感じ、「本番に弱い」と言われた。4年前に比べて、順位は一つ下がった。トータルでも記録は9キロ下がった。でも、ケガを乗り越え、不屈の闘志を見せたその姿は、三宅の成長の証しだった。

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