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(7日、フェンシング男子フルーレ個人)

 アウェーの洗礼で片付けたくない。太田も言った。「全部、僕のミスだと思ってます」。フェンシング男子フルーレ個人の太田雄貴、現役の世界王者が初戦で舞台を去った。

 相手のトウドは1回戦で劇的な逆転勝ちを演じ、会場を「ブラジル! ブラジル!」の大合唱に包んだ。太田には初戦、それも、4年に一度の緊張も覆う。

 太田はいう。「ベテランになって大人のフェンシングは覚えた。でも、やんちゃな面も必要」。決勝までの5試合を見据え、冷静な試合運びを心がけるあまり、自由奔放に技を繰り出す本来の持ち味が影を潜めた。

 「金メダルしかない」と臨んだ4度目の五輪で、初めての初戦敗退を味わった。「これで未練なく、現役を退けるかな、と思うくらい、スッキリしてます」。ロンドン五輪後に復帰したのは、リオでの団体戦出場が主眼だった。今年2月にその夢が絶たれた。「支えてくれる人のためにも頑張りたい」と話していたが、「五輪に対する覚悟が北京、ロンドンに比べて弱かったかも。本気で取りに行く人にしか取れないのかも」。努めて客観的に、敗戦を受け止めた。(稲垣康介)

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