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 今や日本人の活躍が珍しくなくなった米野球界で、いち早く海を渡り、勝負をした選手がいる。

 マック鈴木(本名・鈴木誠)さん(41)。日本の高校を中退し渡米、苦節6年。マイナーからはい上がり、1998年にメジャー初勝利をつかむ。日本のプロ野球を経ずにメジャー挑戦した異色の経歴は米国ファンの共感を呼んだ。今でも米国では人種を問わず、声を掛けられ、日本でもコマーシャルに出た。

 しかし、そんな元メジャーリーガーも日本では今、よくこう呼ばれる。

 「オハラの夫」

 2014年、漫才コンビ「クワバタオハラ」の小原正子さんと結婚。芸人として全国区で活躍する妻は、第一線を退いた自分よりも世に知られていた。2人で街を歩いても、声を掛けられるのは193センチの自分ではなくて妻。そして「オハラさんの夫」と言われる。

 こんな呼ばれ方を鈴木さんは「妻はテレビに出ているのだから当然の反応」と受け流しつつ、「米国では僕の方が勝っている」。世界最高峰リーグで数万人の観衆の視線を一身に集めた自信とプライドが、今の支えだ。

 今は野球解説やスポーツジム経営などをしているが、稼ぎは芸能界で活躍する妻の方が多い。それでも、妻が家族旅行で旅費を支払えば、現地ではそれと同じだけ自分が出す。「すべて払う」と言う妻に「すんなり『ありがとう』とは思えない。そこは男心が働く」。「男は稼いで家族を養うもの」という隠れた意識が、顔をのぞかせる。

 私たちは気づかぬうちに、一定…

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