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 千葉大病院が、インターネットを使った不眠症の治療プログラムを開発した。薬に頼らず、自らの考え方や行動を見直す認知行動療法を活用し、自宅にいながら治療を受けられるのが特徴。同病院では、治療の効果を確かめる臨床試験の参加者を募集している。

 日本睡眠学会のガイドラインでは、成人の3割以上に不眠症状があるとされ、長く続くとうつ病などにつながるケースも。主な治療は、睡眠薬を使ったものだが、ふらつきや薬をのんだ直後のことを忘れるなど、副作用が出ることがある。

 認知行動療法は、考え方や行動を見直すことで改善を図る精神療法。うつ病などの治療に効果があるとされ、不眠症の治療にも採り入れられている。今回の治療プログラムは、同大大学院の清水栄司教授(認知行動生理学)らが開発した。患者は自宅のパソコンからアクセスし、1日20分程度のプログラムに取り組む。

 治療期間は5週間。1週目は睡眠時間などを記録する「睡眠日誌」をつけてもらう。2週目以降、「ベッドでは寝ること以外のことはしない」「寝つけないときはベッドを出る」など、睡眠習慣の改善を促す。セラピストからの助言も、随時メールで受けられる。

 清水教授は「病院に行かずに気軽に治療を受けることができる。薬に頼らない認知行動療法の普及につなげたい」と話す。

 臨床試験の対象は、不眠症と診断され、睡眠薬の減量を希望している18~65歳で、うつ病や統合失調症など他の病気が診断されていない人。試験の前後1回ずつ、同大病院に通院する必要がある。

 応募や問い合わせは、参加者の募集サイト(http://www.chibasad.com/index.html別ウインドウで開きます)から。(土肥修一)

千葉大病院の不眠治療プログラム

【第1週】「睡眠日誌」をつける

【第2週】睡眠に適した行動を学び、変化を試みる

【第3週】睡眠について偏った考えを変える

【第4週】効率的な睡眠を得る時間を設定し、それに沿った睡眠をとる

【第5週】呼吸法などで気持ちをリラックスさせる