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 16世紀に九州のキリシタン大名・大友宗麟らが送った天正遣欧少年使節の伊東マンショらが、1585年に当時のローマ法王グレゴリウス13世(在位1572~85)と面会した様子を描いたフレスコ画が、ローマにある法王の子孫の邸宅で見つかった。

 絵は19世紀半ばに、法王の子孫のアントニオ・ボンコンパーニ・ルドビジ公爵の発注で、画家ピエトロ・ガリアルディが制作した。邸宅の改築の際に天井裏に隠れ、長い間存在が忘れられていた。米国人研究者が数年前、子孫宅のアルバムから絵の写真を発見。昔の新聞記事や改築記録をもとに天井裏に小型カメラを入れて調査した結果、絵が確認された。

 絵の少年らは着物を着て親書を携え、中国風の髪形をしている。描かれたのは日本が鎖国を終えて開国した頃で、美術史家の藤川真由さん(43)は「日欧関係の端緒を開いたのはグレゴリウス13世だったと、子孫はフレスコ画に残したかったのだろう」とみる。

 子孫のニコロ・ボンコンパーニ・ルドビジ公爵(75)は近く絵を覆う天井を撤去し、一般公開したいという。「私の家族は日本とのつながりが深い。この発見が、日本の皆さんを私たちのそばへ導いてくれることを願う」と話した。

 邸宅は団体を対象に予約制で一般公開されている。連絡先のメールアドレスはtatiana@principedipiombino.com。(ローマ=山尾有紀恵)