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 東京都の小池百合子知事は12日、都庁で築地市場(中央区)の業者からヒアリングを行った。11月7日に開場する豊洲市場(江東区)で、建物内の大気から環境基準内ではあるものの発がん性物質が検出されたことを受け、改めて大気検査を行う考えを示した。

 豊洲市場への移転について「立ち止まって考える」としている小池知事が、市場関係者から直接意見を聞くのは初めて。ヒアリングは移転賛成派と慎重派に分けて行われ、「率直な意見を聞く」(小池知事)として非公開で実施された。

 出席者によると、賛成派は、開場を延期すると年末年始を含む繁忙期に計画の練り直しを強いられ、準備を止めることで経済的な負担が生じると主張した。

 一方、慎重派は都が4、5月に豊洲市場で実施した大気検査の結果、発がん性物質のベンゼンが環境基準(1立方メートルあたり0・003ミリグラム)未満ではあるものの検出されたことや、交通アクセスなどの準備不足を訴えたという。

 小池知事は16日に両市場を視察する。「ヒアリングで課題が見えた。現場を見た上で、出来るだけ早く結論を出したい」と述べた。(松沢憲司)

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