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 三陸の夏の味覚として知られるホヤが宮城県で大量に処分されている。東日本大震災で壊滅的な被害を受けたが、今夏は復活を見込んでいた。何があったのか。

 全国有数の産地、宮城県石巻市の漁港で8月中旬、漁網に入った大量のホヤが引き揚げられた。県内各地で連日、100トン以上が水揚げされるが、大半は計量後、大型トラックに積み込まれ、市場には向かわず冷凍倉庫に運び込まれる。地元漁協の担当者は「とにかく引き揚げないと、時化(しけ)のときに落ちて海が汚れる。新しい種付けもできない」と説明する。

 ホヤは独特の形や食感で知られ、「海のパイナップル」と呼ばれる珍味だ。宮城県は国内シェアの約8割を占める一大産地で、震災前の養殖量は年間9千トンほど。

 震災の津波で養殖いかだは大きな被害を受けたが、水産庁や県の補助金がつぎ込まれて復旧が進んだ。それなのに、震災翌年の2012年末から13年の年明けにかけて養殖を始めて食べ頃になった「4年もの」や「3年もの」は水揚げ後、多くが焼却される見通しだ。県漁協幹部は「処分するホヤは最大で1万4千トンになりそうだ。せっかく育てたのに忍びない」と悔しそうに話す。

 なぜ焼却が必要な…

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