[PR]

 人間の手足の指と手首は、魚のヒレにある軟らかい骨の部分から進化したとする証拠を米シカゴ大の研究チームが動物実験で示した。英科学誌ネイチャーに18日、発表した。

 陸上で暮らす哺乳類の手足は魚のヒレから徐々に進化してできたことが、化石の形の研究でわかっている。ただ、ヒレのどの部分が指や手首になったかはわかっていなかった。

 チームは、人間やマウスで指や手首をつくることが知られている遺伝子に注目。実験動物の熱帯魚ゼブラフィッシュでこの遺伝子を働かなくしてみたところ、胸ビレや腹ビレなどでヒレが放射線状に広がっている部分にある軟らかい骨がほとんどない魚になった。ヒレの根元にある硬い骨は残っていた。ヒレの軟らかい骨の組成が徐々に進化し、人間の手足の指や手首になったことを示しているという。

 チームの中村哲也シカゴ大研究員は「魚が陸上生物へと進化したメカニズムの解明に向け大きな前進になる」としている。(神田明美)