「これぞ五輪精神」 転倒後助け合う陸上女子選手に称賛
リオデジャネイロ五輪陸上女子5000メートルの16日の予選で転倒した2選手が助け合う姿が、「真のオリンピック精神」「スポーツマンシップを見せた」と報道などでたたえられている。2人は、避けられない事故だったという審判長の判断で救済され、19日の決勝に進んだ。
レース中盤でもつれて転んだ。先に起きたアビー・ダゴスティノ(米国)が「立って。ゴールに向かおう」と声をかけ、泣いていたニッキー・ハンブリン(ニュージーランド)を抱き起こした。
ところが、足を痛めたダゴスティノが崩れ落ち、今度はハンブリンが手を貸す。2人はゴールした後に抱き合い、ダゴスティノは車いすで引き揚げた。
AP通信によると、ハンブリンは「彼女こそオリンピック精神の持ち主。面識もなかった私を救ってくれた」と語り、ダゴスティノに敬意を表していた。
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