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 ジカウイルス感染症(ジカ熱)について、輸血でウイルスに感染した症例を確認したと、ブラジルなどの研究チームが17日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。

 確認されたのは、今年1月に同じ提供者から血小板の輸血を受けた54歳と14歳の女性患者2人。提供者が献血後に発疹やひざの痛みを訴えたため、血液や尿を調べたところ、ジカウイルスの感染が確認された。患者2人は輸血前は陰性だったが、輸血から6~23日後の検査で陽性と判明した。

 研究チームは、検出された3人のウイルスの遺伝子がよく一致しているため、同一の感染源と判断。住所が離れていることなどから、同じ地域の蚊に刺された可能性はなく、輸血による感染しか考えられないとしている。

 日本赤十字社によると、国内では海外から入国した人は入国後4週間、ジカ熱と診断された人は治ってから1カ月間は、献血を受け付けていない。ジカ熱は主に蚊を介して感染するが、性行為でも感染するとの報告が出ている。(鍛治信太郎、福宮智代)