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 サンゴの白化が沖縄県や鹿児島県で広がっている。国立環境研究所によると、国内では1998年以来の広範な被害になる恐れがあるという。白化が長く続くとサンゴは死滅する。被害の把握と対策に生かすため、研究者らが情報収集への協力を呼びかけている。

 同研究所の山野博哉生物・生態系環境研究センター長のもとには7月以降、鹿児島県の屋久島から沖縄県の竹富島や石垣島まで、少なくとも五つの島でサンゴの白化の情報が20件以上寄せられている。2007、13年に一部の島で起きた白化より範囲が広く「サンゴが大幅に失われるおそれがある」と話す。

 サンゴの白化は海水温が高くなることなどで起きる。98年にはエルニーニョ現象による海水温上昇などで世界的に白化が広がった。米海洋大気局(NOAA)によると、今夏の沖縄本島周辺の海水温は01年以降最も高い水準で、白化の警戒レベルを超えた。

 サンゴが死滅すると、サンゴ礁の生き物だけでなく観光など経済活動にも大きな打撃となる。山野さんら研究者は「今後の対応のためには情報が欠かせない」として、環境NPOやダイバー業界などと運営するサイト「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」(http://www.sangomap.jp/別ウインドウで開きます)へ最新の観察情報を投稿するよう呼びかけている。(杉本崇)